CASBEE-すまい(戸建)


平成27年度ふるさと信州・環の住まい

長野県公式ホームページ より
平成27年度ふるさと信州・環の住まい助成金について

平成27年度ふるさと信州・環の住まい助成金の募集を 、
4月15日から開始します。

・ 助成額は、基本型50万円低炭素認定型80万円
(新築・購入のみ)です。
・募集件数は、150件(基本型130件、低炭素認定型20件)とし、
事業完了の時期に応じて以下のとおり募集を行います。


平成28年3月までに事業完了するもの
平成27年 4月1日〜平成28年3月15日 [100件]

平成28年4月から平成29年3月末までに事業完了するもの
平成24年12月1日〜平成25年3月15日 [ 50件]

いずれも、受付した日による先着順とし、募集件数に達した日で受付を終了します。
募集件数を超えた場合は、募集件数に達した日に受付した方の中から抽選により助成対象者を決定します。



ふるさと信州・環の住まい

2011当社認定住宅 CASBEE評価結果

(H23年度100万円補助住宅)






















CASBEE-すまい(戸建)についての簡単な説明



CASBEE-すまい(戸建)
は、国土交通省の指導の下に(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)内に設置された委員会によって開発が進められました。
「より健康で快適な戸建の住環境の品質を、どの程度環境に与える負荷を少なく達成できるか」を示す「すまいの環境効率(エコ度)」を測るツールです。



CASBEE:建築物総合環境性能評価システム
Comprehensive Assesment System for Enviromental Efficiency


環境効率BEE=環境品質
Q/環境負荷L
 

 
例:A 小さな子供や、高齢者がいるので家の中を冷・暖房機で暖かくしたり涼しくしたりし、快適にしました。
>>
快適性(環境品質)は2倍よくなりました。
>>
しかし、冷・暖房用のエネルギー(電気・ガス・灯油等)も2倍掛かりました。

エコ度:BEE=2/2=1・・・B+★★★orB-★★
 
 
結果は、普通の家です


例:B 子供や高齢者もいるけれど、環境問題やCO2削減のために寒さ暑さを我慢します。
>>
快適性(環境品質)は半分になりました。
>>
しかし、冷・暖房用のエネルギー(電気・ガス・灯油等)は半分になりました。

エコ度:BEE=0.5/0.5=1・・・B+★★★orB-★★
 
結果は、普通の家です


例:C 我が家も子供や高齢者がいます。思い切って将来の同居も考え省エネリフォームか省エネの住宅に新築します。
>>快適性(環境品質)は2倍よくなります。
>>しかも、冷・暖房用のエネルギー(電気・ガス・灯油等)も半分になります。

エコ度:BEE=2/0.5=4・・・S★★★★★
 
結果は、非常にエコ度の高いの家です

結論 例:Cは、とてもエコ度が高いSクラスの★★★★★のすまいと言えます。
 エコ度の高い家は、将来にわたって、光熱費等のランニングコストが掛からず、しかも快適に生活できます。
 結果的に資産価値の高い家となりますし、そうした建物に対するインセンティブ(励み・ごほうび)がすでにあります。現在首都圏の都市ではCASBEE評価の高いマンション購入者に対して、融資金利を下げるようなことが実際行われています。また日本の地方自冶体のなかには(名古屋市・大阪市・横浜市・川崎市・京都市さらに京都府・大阪府・兵庫県など)、「CASBEE-新築」や建築物環境配慮制度として条例などで義務付け始めています。今後、超耐久省エネ住宅が一般化するに従い、その中古住宅の売買において、CASBEEが「資産価値の評価する道具」として使われるだろうといわれています。これからの日本の住宅政策が目指す方向がうかがえます。



金融機関等  金利の優遇等  CASBEE評価
地方地自体 建築物環境計画書

客観的評価
評価する側が自主評価
→ → → CASBEE評価が高い
資産価値が高い
中古住宅市場
高く売れる
← ← ←

※尚、上記の例は説明用の極端な例ですが、結果は一般的なものとなります。
 

CASBEE-すまい(戸建)のねらい

戸建住宅は、日本にある住宅の約半分を占め、毎年約50万戸が建設されています。これらがよい良い住環境を提供し、長く使われ、省エネルギーや省資源に配慮されていれば、日本全体の環境負荷を大きく削減することができ、また、日本全体の住生活の質を向上させることができると考えられます。
CASBEE-すまい(戸建)のねらいは、このような優良な住宅ストックを日本中に増やすことにあります。

何を評価するのか

CASBEE-すまいは、CASBEE-新築などの他のCASBEEツールと同様に、戸建住宅の総合的な環境性能を、戸建住宅自体の環境品質(Quality)と、戸建住宅が外部に与える環境負荷(Load)の2つに分けて評価します。QとLにはそれぞれ以下に示す3つの評価の分野があり、更にその中で具体的な取組みを評価することになっています。

環境品質・性能(Q)が高いことを評価する
Q1 室内環境を快適・健康・安心にする
Q2 長く使い続ける
Q3 まちなみ・生態系を豊かにする

環境負荷(L)を低減する取り組みを(LR)で評価する
LR1 エネルギーと水を大切に使う
LR2 資源を大切に使いゴミを減らす
LR3 地球・地域・周辺環境に配慮する
※LRは環境負荷低減性と呼びLoad Reductionの略

このような分野に従って評価するので、CASBEE-すまい(戸建)で評価がよい住宅とは、
『快適・健康・安心(Q1)で長く使い続けられる(Q2)性能が備えられており、エネルギーや水を大切に使い(LR1)、建設時や解体時にできるだけゴミを出さない(LR2)ように環境負荷を減らす努力をしており、良好な地域環境形成に役立っている(Q3、LR3)住宅』 と言えます。


CASBEE-すまい(戸建)の評価のしくみ

CASBEE-すまい(戸建)の評価項目は全6分野合わせて54項目から構成されており、それぞれの項目について5点満点で採点します。この結果を、それぞれの階層ごとに集計することで、どの分野の取り組みが優れているか、あるいは劣っているかを確認することができます。
採点結果は、更にQとLそれぞれで集計され、最終的には100点満点の点数に変換されます。CASBEEでは、Q(の点数)が高く、L(の点数)が低い建築物が高い評価を得るようになっており、この関係を次に示す比率、環境効率(BEE値)に置き換えて評価します。この値が高いか低いかで、環境に対する総合的な評価を行う仕組みとなっています。

CASBEE-すまい(戸建)の環境効率 BEEH = QH/LH

BEEH : すまいの環境効率(Building Environmental Efficiencyの略)
QH : すまいの環境品質(Qualityの略)
LH: すまいの環境負荷(Loadの略)

※Hの添え字はHomeの略で、「すまい」の評価結果であることを表している。

さらに、BEE値の増加に対応して、戸建住宅は「Sランク」「Aランク」「B+ランク」「B-ランク」「Cランク」の5段階にランク付けされる。それぞれのランクは下に示す評価の表現に対応する。各ランクは基本的にBEEの傾きによって決まるが、SランクのみはQHのスコアに対して足切り点(50点以上)を設けている。

ランク 評価 BEEH ランク表示
S Excellent 素晴らしい BEEH=3.0以上 ★★★★★
A Very Good 大変良い BEEH=1.5以上〜3.0未満 ★★★★
B+ Good 良い BEEH=1.0以上〜1.5未満 ★★★
B- Fairy Poor やや劣る BEEH=0.5以上〜1.0未満 ★★
C Poor 劣る BEEH=0.5未満

BEE値を使った評価の特徴として、環境品質(Q)と環境負荷(L)との相互の関係性を評価に組み込んでいることがあげられます。すなわち、Qを2倍にして、Lを半分にすれば、BEE値が4倍になるという関係です。
例えば、暖冷房エネルギーの削減により環境負荷を低減することができても、それが暑さ・寒さを我慢することに繋がるなら環境品質が落ちるため、評価は高くなりません。一方、快適性を下げることなく省エネを図ったり、エネルギー消費を増やさずに快適性を向上させることができれば、評価は上がることになります。そして、省エネを図りつつ、快適性を向上させることができれば、最も高い評価が得られる仕組みとなっています。

ライフサイクルCO2の算定

CASBEE-すまい(戸建)では、評価項目を採点すると、BEEHに加え、地球温暖化防止性能としてライフサイクルCO2排出量の目安が算定されます。これは、住宅の寿命や省エネルギーに係わる採点結果を参照して算定するもので、一般的な戸建住宅のCO2排出量に対する割合を目安として表示するものです。
ライフサイクルCO2の算定方法の詳細については、CASBEE-すまい(戸建)評価マニュアルのPartIII(解説・資料)をご覧下さい。

採点基準の考え方

QとLを構成する54の評価項目は、それぞれが原則として、レベル1から5の5段階で評価され、レベルの数値が大きい程、点数が高く採点される仕組みとなっています。以下に採点基準の設定の考え方を示します。

  • 採点レベルの設定においては、基本的には現在建設される一般的な日本の戸建住宅がレベル3となるようにしている。
  • ただし、今後特に普及を促進すべきと考えた取組みは、現状では比較的高度な場合であってもレベル3と設定したものもある。
  • 「建築基準法を満たしている」ことが採点基準にあれば、選択可能な範囲の最低レベルに設定し、これ以下のレベルは法律違反となるため設定しないこととした。
  • 同様に、数多く引用している「日本住宅性能表示基準」についても、一般的な戸建住宅がレベル3となるよう、採点レベルに等級を割り当てた。

従って、一般的な住宅であれば、ほぼ全ての評価がレベル3になり、この場合、BEEH値は概ね1となります。このような考え方から、今後日本の戸建住宅の平均レベルが向上すれば、CASBEEの評価のレベルも厳しくなっていくことになります。

なお、評価レベルが定まった後の、BEEHを求めるまでの計算については、Microsoft ExcelTMを使用した専用のソフトウェアにて容易に行うことが出来ます。このソフトウェアでは、BEEH値と評価結果のみではなく、QとLを構成する6つの大項目と、その下位の中項目単位の評価結果の比較などを、グラフにより分かり易く表示する機能を持ちます。下にソフトウェアの評価結果の表示画面例を示します。